株式会社イチケン 様

イチケン様では、マンション建築現場の直ぐ横にある護岸の動態観測や安全管理に使用するシステムの選定を行っておりました。しかし、光波測量では、作業者が定期的に人力で計測を行う必要があり、人手がかかることに加え、常時の計測・記録ができません。また、異常があってもすぐに検知することができません。トータルステーションを用いた場合には、機器のコストや管理が大変な負担となり、機器の選定に苦労していました。

ソナスの傾斜監視システムに搭載された独自のメッシュ無線UNISONetは、親機に接続された傾斜計の全リンクを使用し、ルーティングすることなく通信を構築・維持します。そのため、機器を設置しスイッチを入れるだけで自動的に無線ネットワークを構築し、簡単に常時遠隔での自動計測・記録・監視をスタートすることができます。異常があった際には即時メールを発報します。また、ソナスの傾斜計にはMEMSセンサが搭載されており、高精度な計測を実現しております。また、UNISONetの高い省電力性により、子機の傾斜計は電池で約1年間駆動します。これらの特徴により、計測の手間や、機器にかかるコストを大きく削減することが可能なソナスの傾斜監視システムをご採用頂きました。

ソナスの傾斜監視システムに搭載された独自の次世代IoT無線UNISONetは、同時送信フラッディングによるシームレスな通信を構築・維持します。親機は現場横の詰所において電源プラグをコンセントに差し、子機である傾斜計は、アンカーボルトで固定した鉄板へ磁石で取り付け、各機器のスイッチを入れるだけで、難しい無線設定など必要なく、UNISONetが自動でネットワークを構築し、簡単に常時遠隔での自動計測・記録・監視をスタートすることができました。傾斜計の計測値は、インターネットに繋がったパソコンやタブレットであれば誰でもどこからでもクラウド上でトレンドや瞬時値を確認できます。また、初期値、閾値、計測周期もクラウド上で速やかに変更可能のため、天候や工事工程など現場環境に応じた柔軟な対応が可能です。このようにIoT技術であるUNISONetを積極活用した事により、計測にかかる手間や、機器のコストを大きく削減し、現場の生産性向上を実現することが出来ました。