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【プレスリリース】東大発無線通信ベンチャー・ソナス 高品質無線振動計測システム「sonas xシリーズ」がサブギガ版無線に対応

2019.09.05

プレス


~独自開発のマルチホップ型LPWA「UNISONet Leap」に対応、 大規模工場内や高層ビルなど利用シーンを拡大~

IoT(Internet of Things)向け次世代マルチホップ無線「UNISONet(ユニゾネット)」を展開するソナス株式会社(東京都文京区/代表取締役 大原壮太郎)は、高品質無線振動計測システム「sonas xシリーズ」の対応無線として、920MHz帯版の独自無線「UNISONet Leap」を新たに追加しました。本年6月にリリースした「UNISONet Leap」は、従来の2.4GHz帯版「UNISONet Classic」と比較して、1ホップあたりの通信距離を4倍程度に伸ばしながら、4ホップ時32kbps/10ホップ時16kbpsのスループットを維持。高精度な振動計測データを無線でより広範囲に送ることが可能になります。これにより、既に多数実績のある橋梁などのモニタリングに加え、大規模工場における建屋を跨いだモニタリングや、高層ビルなど大型建築物のモニタリングも可能になり、これまで実現できていなかった領域でのIoTの進展が期待されます。
本件詳細は、9月11日(水)から13日(金)まで東京ビッグサイトで開催されるSENSOR EXPO JAPAN 2019にて展示解説いたします。

*LPWA…Low Power Wide Areaの略。消費電力を抑えて広域での通信を実現する通信方式で、IoT/M2Mに適しているとして注目されている。

■高品質無線振動計測システム「sonas xシリーズ」のUNISONet Leap対応について
「sonas xシリーズ」は、有線並みの高品質なセンシングを実現する無線振動計測システムです。今回、同システムがUNISONet Leapに対応したことにより、高精度且つ省電力で計測した振動データを無線でより広範囲に通信することが可能になりました。通信距離が長く、回折特性が高い、干渉する電波が少ないといった920MHz帯の特性から、下記のようなシーンでの活用が想定されます。

①大規模工場内建屋間での機器の予知保全
製造業では、一つの機器の故障
により生産ラインが止まってしまっ た場合の損失が甚大です。そのため、IoT技術によって機器の故障を 予め検知し保全する予知保全のニーズが高まっています。
UNISONet Leap搭載版「sonas xシリーズ」では、微細な振動を感知して機器の稼働状況を監視し、計測データを建屋を跨いで一つのネットワークで収集することが可能になるため、建屋間で一つの工程を管理するなどの場合のモニタリングが容易になります。

②高層ビル等大型建築物の振動モニタリング
日本では、大地震など自然災害時に構造物の安全性を迅速に判定する 技術が求められていることや、高度経済成長期に大量に建設された構造物を適切にメンテナンスしながら使っていく必要があることから、 振動センサ等による構造物モニタリングのニーズが高まっています。「sonas xシリーズ」の
UNISONet Leap対応により、2.4GHz帯では難しかった階を跨いでのネットワーク構築が可能になるため、高層ビル等大型建築物においても効率的に構造物モニタリングが実現できます。

■SENSOR EXPO JAPAN 2019 出展について
9月11日(水)から13日(金)まで開催されるSENSOR EXPO JAPAN 2019にて、UNISONet Leap搭載版「sonas xシリーズ」の詳細を展示・解説いたします。
また、13日には 「次世代センサフォーラム技術発表コーナー」にて、CEO大原がUNISONetを活用したセンシングシステムについて講演を行います。

《出展概要》
日時     9月11日(水)~13日(金)10時~17時
場所     東京ビッグサイト 南3ホール(東京都江東区有明3-11-1)
アクセス    りんかい線「国際展示場駅」より徒歩約7分
       ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」より徒歩約3分
弊社ブース  s-36  
展示会HP       http://www.sensorexpojapan.com

《講演概要》
日時     9月13日(金)13:50~14:10
登壇者    ソナス株式会社 代表取締役 大原壮太郎
講演テーマ   LPWAの限界を打ち破る無線規格「UNISONet」を用いたセンシングシステム

 

□高品質無線振動計測システムsonas xシリーズとは
高精度且つ省電力なセンサで計測したデータを独自開発のマルチホップ無線「UNISONet」で収集することにより、バッテリで年単位駆動する省電力性を実現するとともに、ロスのないデータ収集・μ秒精度での時刻同期が可能な高品質無線振動計測システムです。センサはアナログ・デバイセズ社製ADXL355/357及びセイコーエプソン社製M-A352に対応。M-A352では0.2µG/√Hzのノイズ密度で建物の常時微動レベルの振動まで感知します。

電池駆動可能なセンサユニット(子機)とベースユニット(親機)に加え、運用ツールとして現場での設置・計測支援を行うWindowsソフトウェア、遠隔からのモニタリングを行うクラウドシステムを併せて提供可能です。これまで、橋梁や建造物などの構造ヘルスモニタリングや工場・倉庫内設備の予知保全に活用されています。

□サブギガ(920MHz帯)版UNISONetとは
当社は本年6月、従来の2.4GHz帯に加え、920MHz帯版UNISONetのサンプル提供を開始、LPWA市場に参入しました。920MHz帯は、2.4GHz帯の約10倍の通信距離、400MHz帯の10倍以上の通信速度、WiFiやBluetooth、電子レンジなど他の無線の干渉の影響を受けにくい、といった特性を持つ周波数帯で、近年はIoT向け新規格の参入が相次いでいます。

920MHz帯版UNISONetは2つの仕様をご用意していますが、今回「sonas xシリーズ」に搭載されたUNISONet Leapは、通信速度等の性能を重視した仕様。920MHz帯の特性を生かしつつ、性能の高いマルチホップ通信をしたいというニーズに応えます。1ホップあたり最大2kmの通信距離、4ホップ時32kbps/10ホップ時16kbpsのスループットに加え、UNISONetの特長である安定・省電力・高速・双方向低遅延・ロスレス・時刻同期・多数収容といった性質も備えています。

□次世代マルチホップ無線UNISONet(ユニゾネット)についてはこちら

□ソナス株式会社会社概要はこちら

□本件に関する問い合わせ
 広報担当 武田
 電話:03‐3830-0170  メール:pr@sonas.co.jp